Archive for ◊ 5月, 2013 ◊

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• 日曜日, 5月 26th, 2013




「義理と人情のしがらみ」「これも浮世のしがらみだ」といえば約束事だのの意味で、ひきとめるものやまといつくもののことを「しがらみ」という。
もとの意味は、水流を塞きとめるために、杭を打ちならべて、これに竹木や柴などを渡した柵のことをいう。
『万葉集』には、「明日香川しがらみ渡し塞かませば、流るる水も長閑にかあらまし」とある。
ちなみに、このころの柵は、木石などで作っていたようだ。
そこから転じて、物ごとをせきとめるもの、ひきとめるもの、まつわりつくもののことをいうようになった。
本来の柵は、自分でせきとめようとして作るものだが、今では多分に外的な事情で自分を縛るものを「しがらみ」ということが多い。
たとえば、マージャン、酒なども、これも浮世のしがらみだなどと、義理や約束ごとの意味でつかっている。
そのほうがなにかと都合もよく、現代語として大いに活用されている模様だ。

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• 土曜日, 5月 25th, 2013




【あて名はどのていど書けばいいか】
郵便規則9粂によって「郵便物の受取人の姓名及び住所または居所、これを郵便物の表面に詳細かつ明確に記載しなければならない」となっている。
そこで「何番地のいくつ」とハッキリわからないときは「○○警察署の前、煙草屋の隣り」というような書き方で、その居所を「詳細かつ明確に記載し」てもよいが、地図で書いた場合など、規定上の解釈は別として、案際上は受付けない。
しかし、書式にはとくに定めはないから、名刺のように、先に相手の名前を書いて、あとに住所を書くような形でもかまわない。

【国内郵便のあて名は日本字限るか】
別に日本字でなければならないという規定はない。
したがって、外国語でもかまわない理くつなのだが、それも実際には英語、ドイツ語、朝鮮語まで。
それ以外の揚合は、窓口では受付けないことにしている。
直接ポストにいれた場合は?
むろん、配達不能ということも出てくるからご用心。

【郵便物の表側にはどの程度通信文が書けるか】
ハガキなら下半分ということは、わりあいよく知られているが、封書の場合を案外知らない人が多い。
封書の場合は、下側三分の一までである。
そして、裏側なら全面ベッタリと通信文を書いてもかまわない。
封をしたあとで書き残したことを思い出した場合など、活用するとよい。
なお、横簿きの場合は、ハガキなら左側二分の一、封書なら左側三分の一である。
郵便物の表には、以上の詐容分量より多く「配達上必要事以外のことを欝いてはいけない」ことになっているから、たとえ「郵便屋さん、ご苦労さん」なんて激励文でもダメである。

 

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• 火曜日, 5月 14th, 2013




いまや死語に近いことわざですが、明治、大正生まれの女性は女子の修身の心得として聞かされたといいます。

「三界」は、過去・現在・未来の三世のことをいい、女はそのどこにも安住の場はない、という意味です。

これには、仏教思想と儒教の道徳が基盤になっています。

仏教では、女には五障もしくは五礙(がい)といって、仏になるのを妨げる宿命的な障りがあるとしています。

そのために、女性は罪深いもの、女性の身は卑しいものとされていました。

今でも女人禁制の山や修験道の霊場などは、その教えを伝統として守り続けています。

武家社会になると、そこにさらに男尊女卑の儒教の道徳が加わることになります。

「家にありては父に従い、嫁しては夫に従い、夫死しては子に従う」の「三従」に、女は従うべきで、過去・現在・未来の三界、どこにも安住の場はない、とされていたのです。

もっとも、今、こんなことをいったら、まったくなにをいわれるかわかったものではないですが。

ところで、「三界」をつかうことわざには、「子は三界の首枷」があります。

人の親というものは子を思う心が、ちょうど首枷をはめられたように、どこまでも脱しきれないという意味です。

これなどは、時代が変わろうとも不変の親心にちがいないでしょう。

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