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• 金曜日, 5月 03rd, 2013




「そんな、あなたまかせのやり方では、期日までの完成はおぼつかないよ」「あなたまかせの態度がゆるせない」と、自分の力でやり遂げようとせず、他人に頼り切った態度を非難することばとしてつかわれているが、とんだバチあたりな話です。

「あなた」とは、畏れ多くも、阿弥陀如来のことなのです。

すなわち、阿弥陀様にすべてをまかせて、安心立命を得ることを意味していました。

阿弥陀如来は、仏になる前は法蔵と名のっており、その修行中にたてた48の誓いを「阿弥陀四十八願」といいます。

その18番めの誓いを「王本願」というが、それは「どんな悪人でもかまわない。心の底から私を信じ、極楽浄土に生まれ変わりたいと願う者がいて、わずか十遍でも”南無阿弥陀仏”と私の名号をとなえたなら、その者を必ずこの西方極楽浄土に生まれるようにしたい」というものでした。

その教えを広めたのが、法然(1133~1212)です。

称名念仏、つまり「南無阿弥陀仏」と念仏をとなえるだけで救われるという浄土宗を開祖。

公家にも、武士にも、農民にも、この救いの道を説いて、当時の荒廃した社会で「生き仏」と慕われたといいます。

このように、「あなたまかせ」とは、本来は「他力本願」、つまり阿弥陀如来の本願におまかせすることでした。

それが今では、「あなたまかせ」「他力本願」のどちらでも、他人をあてにする無責任な態度をいうことばになり果てています。

Category: 風習  | Tags:
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