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• 土曜日, 4月 13th, 2013




ニトログリセリンは、イタリアのアスカニオ・ソプレス教授によって、1547年に発明されたものだが、ちょっとした振動にもすぐ爆発すので、その使い方がとてもむずかしいのが難点でした。

油田の大火災を消すために、ニトロをトラックで運ぶスリルを描いたフランス映画「恐怖の報酬」をご存知の方もいるでしょう。

輸送にあたった2台のトラックのうち1台は、ちょっとした振動で、あっという間にあとかたもなくなりました。

この爆発薬に目をつけて、なんとか鉱山やトンネル掘りに利用したいと考えたのが、スウェーデンの化学者、ノーベルです。

彼は一心に研究を続けたが、このため二度も研究所を焼き、弟の生命まで失うという犠牲をはらいました。

しまいには危険人物というので、町から追放されるはめにもなったが、それでも彼は研究をやめませんでした。

ある日、彼がニトログリセリンのかんを荷車からおろしていると、かんからこぼれたニトログリセリソが、砂の中にすいこまれていきました。

「おやぁ」

と思い、その砂をいじってみると、砂は固まっています。

そこでこんどは石で、その固まりをたたいてみたが、爆発しない。

「そうかーニトログリセリンは土にしみこむと、爆発しにくくなるのだ」

こう気づいた彼は、さらに研究を重ね、ついに珪藻土が、もっともよいことを発見したのです。

ノーベルの発明したダイナマイトは、5年もたたないうちに、欧米のいたるところに工場を建てねばならぬほど、各地から注文が殺到しました。

人類の偉大な登明、ダイナマイトも、こうしたささいな偶然が、そのきっかけになつて完成したのです。

発明をこころざす人たちにとって、どんな偶然も見のがせないのです。

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