反則から生まれたラグビー

ラグビーは、フットボールの一種である。

フットボールの元祖はイギリスで、数百年前から町や村でチームをつくって、ボール遊びをやるならわしがあったという。

その後、ボートレースと並んでフットボールを盛んにしたのは、大学の学生たちだったが、ルー ルはまちまちだった。

とにかく球を足でけって進み、相手のゴールに入れたほうが勝ちとなった。

ラグビー・カレッジ(単科大学)に、エリスという少年がいた。

1823年のある日に行なわれたフットボール試合のときだ。

すっかり夢中になったエリス少年は、いきなり球をうでにかかえて 走り出した。

むろん、これはルール違反である。

だが、これまで足だけ使ったフットボールのやりかたに変化がでて、これはおもしろいと見物は大喜び。

そこで、この試合に限り、エリス方式が許された。

その後、これが正式にルールに取りいれられ、 いままでのフットボールと違った新しいゲーム が、行なわれるようになったという。

そして、エ リス少年の属した学校の名をとって、ラグビーとよぶようになったわけである。

同校の庭には、 「球をもって走った最初の人」というエリス少年の石碑が立っているそうだ。

日本にラグビーが伝わったのは、1899年(明治三十二年)で、ケンブリッジ大 学のラグビー選手だったクラークが、慶応大学の 先生にまねかれて、学生たちに教えたのがはじま りである。

日本では、ラグビーはなかなかひろまらなかったが、やがて大学にラグビー・チームができ、1922年(大正11年)に、第一回の早慶戦が行なわれ、だんだんとファンもふえていった。

ラグビーは、ルールがきびしく、試合する日をきめたら、雨でも雪でも必ずゲームを実行する。

そこらあたりも、男のスポーツといわれる理由だ。


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