イヌという動物が、いつごろ地球上に現われたかわからないが、だいたい人類と同じころに、この地上に現われたといわれている。
そして、新石器時代には、もう人間に飼われるようになっていた。
だから人間とイヌのつきあいは、もう一万年以上もつづいているわけである。
そのころから、番犬や狩りに使われていたようだ。
人類でもっとも古い文化をきずいたエジプトの壁画には、狩りにつかったイヌの姿が残ってい る。
エジプト人はイヌを家族と同じようにかわいがり、死ぬとミイラにした。
その後、ギリシャ人やローマ人らも、盛んにイヌを飼ったが、これは番犬の他に、いわゆるペットとしてかわいがる」ためだった。
日本でも、同じように古い時代からイヌを飼っていた。
骨が残っているし、ハニワなどにもイヌ の形がある。
「日本書紀」や「風土記」などにも、名前までつけられて、番犬や猟犬として飼われたことが記録されている。
当時は 白いイヌ が、一番好まれていたのも面白い。
家の中ではめ ったに飼われず、もっぱら外で飼うのが普通だったらしい。
もっともヨーロッパと違って、戦国時代には、伝令に使われたという記録も残っている。

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