2021年07月一覧

君・恋・夢・心・胸・泣く

歌は世につれ、世は歌につれ、とは いうものの、流行歌の歌詞というものは十年一日、千編一 律、どれを見てもだいたい同じような文句が並ん でいる。広く大衆に歌われるという流行歌の性質 から「愛」とか「夢」とか「涙」とか、だいたい あるきまった...

シコ名はシコに関係なし

お相撲さんの、いわば芸名をシコ名という。四股をふむお相撲さんの名前だから四股名だというのは、どうやらアテ字のようで、自分をへりくだっていうシコ (醜)名というのが本来のようだ。このシコ名には、昔からいろいろと風変わりなのがあって、江戸時代...

実際の方角と違う土俵の東西

相撲にとって、欠くことのできないのが土俵。土俵なんていっぺん作ってしまえば、別にくさるもんじゃないから当分は使えるもの、などと考えるのはそれこそシロウト考えで、場所ごとに作りかえるのがタテマエになっている。それも、ただそこらの土をもってき...

2000年前にあった魔法使いの広告

いまから1980年ほど前のことだ。ある日、ギリシャはアテネの町の人ごみを、裸のこじきが、なにかを背負って歩いていた。背中を見ると 「ローマのすばらしい魔法使い、アナクシラオス がやって来たぞ。魔法を見たいものは広場に集ま れ」と、書いてあ...

洗たく用でなかった石けん

旧約聖書の中にも石けんのことが書かれている から、紀元前からあったわけだ。石けんを発明し たのはガリア人かゲルマン人で、脂肪と木の葉を まぜて作ったこうやくのようなものだったらし い。本格的に製造されはじめたのは八世紀の北イタリア、港町の...

古代エジプトにあったパン

日本のパンは、ポルトガルから伝えられた。初めはハンといわれていたらしい。1600年ごろ、長崎に来たポルトガル人が、その製法を教えたのである。ところが、日本人は米、大麦、アワ、ヒエなどを、粒のまま煮て食べる粒食民族だったため、小麦粉で作るパ...