日本のパンは、ポルトガルから伝えられた。
初めはハンといわれていたらしい。
1600年ごろ、長崎に来たポルトガル人が、その製法を教えたのである。
ところが、日本人は米、大麦、アワ、ヒエなどを、粒のまま煮て食べる粒食民族だったため、小麦粉で作るパンは、あまり口にあわなかったとみえ、それほど普及しなかった。
日本の小麦粉が、 パンにはむかなかったことも、大きな原因だったらしい。
だから、文明開化の明治時代になっても、どちらかというと菓子パンとして発達したのがパンの 歴史である。
アンパンを発明したり、ジャムパンやクリームパンなどがさかんに作られ、おやつが わりに食べられていた。
パンを主食として食べる ようになったのは、1900年ごろからで、ほんの数十年くらい前からのことである。
外国でパンを食べだしたのは大昔からで、エジプトのピラミッドの中からもパンが出てきている。
3000年も昔に、エジプト人はパンを食べてい たのである。
二千年前のローマ時代には、パンを焼く工場も出来ていたことが、ポンペイの遺跡の発掘でわかっている。

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