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絹は何から生ずるのか

むかし、ギリシャ人やローマ人は、中国のことを『セリカ』または『セレス』と呼んだ。絹の国という意味である (絹は『セル』 である)。その名のように、絹は中国の特産であり、西暦前四~三世紀のころには、早くもヨーロッパに伝えられた、と考えられる...

アフリカにあった古代日本

九世紀といえば、日本では平安時代の前期、中国では唐の後期である。このころになるとイスラムの商人は、さかんに中国へ出むいてきていた。 そうして得た知識をもとに、イランの学者イブン・ホルダードベーが、世界地理の本を書いた。 この本のなか...

男子一生に5000回

「人、生二十の者は四日に一たび泄す。三十の者は八日に一たび泄す。四十の者は十六日に一たび泄す。五十の者は二十日に一たび泄す。六十の者は精を開じてもらさず」江戸時代の学者、貝原益軒の『養生訓』の有名なくだりである。二十代では四日に一回、三十...

重い空気がなぜ軽い

水の重さは一立方センチで一グラム、二リットルのしょう油ビンいっぱいでは二キログラム、といったぐあいに、比較的少量の水なら重さもすぐにピンとくる。 ところが、さて分量がふえてくると、ちょっと見当がつかなくなる。そこで目安になるのが家庭...

女優第一号の川上貞奴

八月二十二日といっても、ピンとくる人は少な いだろう。だがこの日は、日本の芸能史上でなかなか大きな意味をもっている。初めて芝居の男女共演が許可された日なのである。 演歌「オッペケペー」の作者であり、また新派劇の源である壮士芝居の創始...

干ばつはどこへ行った

干ばつの記録をみると、過去四百年間に、毎年のように、大なり小なり日本のどこかに発生している。しかし、やや大規模な干ばつは、十年間に一回くらいの割合で発生することが多い。明治以来の被害の大きかった干ばつ年をあげてみると、明治六年(一八七三)...

血の雨・歓喜の雨・殺虫の雨

「血の雨」といっても、ほんとうに血が降ってく るわけではない。多くは、空中に舞い上がった土や花粉が、雨にとけこんで降ってくるもの。黄色 または赤色である。 日本では、熊本県球磨郡五木村字地頭で、三十分間、黄色い雨の降ったことがあった...

神さまもスペシャリストで

エビス、ダイコク、ビシャモン、ホテイ、ベンテン、ジュロウジン、フクロクジュと、この七人が七福神チームを作る。 エビスさまはエビス講や十日エビスでおなじみの商売繁盛の神さまだが、釣り上げられたタイはあわれ、消費者の姿か。 ダイコ...

もともとレジャー用だった自転車

あちこちで、自転車専用道の建設が話題になるほど、サイクリングはレジャーとしてさかんになってきた。 いま見られる自転車が出来上がったのは、汽車や汽船よりもずっとあとで、一八八〇年のこと。 ちょうど、自動車や電車が発明された年でもある。...

ギリシャ説もあるゴルフの起源

ゴルフという言葉は、いったいどこの言葉なのだろう。言語学者の中には、オランダ説を唱える人がいる。オランダで昔プレイされたコルフ(アイスホッケーと、ゴルフの混血のようなスポーツ)が転じてゴルフになったのだという説である。 一方、いや、スコッ...