生きている化石

野生動物の世界で「生きている化石」といえるのは、原始時代の姿かたちをいまにとどめている動物、すなわち、数千万年にわたって、ほとんど 形態上に進化が認められず、近縁の仲間はほとんど滅びてしまったものだろう。 アフリカ大陸の中央部にある...

食われて生きのびる

草食動物が草や木の葉を食べ、その草食動物を肉食動物が襲い、肉食動物の死体は微生物によって分解されて土にかえり、また植物の養分になる。生物の間には、常にこうした食って食われる関係がある。これを食物連鎖という。おもしろいことに、食われるものは...

イヌの正体はナゾである

イヌは人間のもっとも身近なところに生きている動物の一種で、一万年前から人間とつきあいのあったことは前にもふれたが、実はその正体はナゾに包まれたまま。 イヌと同様、人間と親しいネコは、身もとが知れている。数千年前、古代エジプト人たちが...

なぜ1ドルは360円だったのか

昭和四十四年ごろから、円の切上げ論議がさかんである。その理由の一つに、わが国の国際収支の黒字増 大、外貨準備の急増があげられている。外貨準備高が六十億ドルを越えるようになれば、円の切上げを行なうべきだというのである。また、ド ルの価値がさ...

一時晴の一時とは

天気が変わりやすくなると、天気予報が気になる。ところが、快晴と晴とはどのていどの違いがあるか。一時雨と時々雨とはどう違うのか。実は いずれもちゃんと定義があって、次のような点で区別している。 快晴と晴れ快晴は雲量が0から1までの場合...

君・恋・夢・心・胸・泣く

歌は世につれ、世は歌につれ、とは いうものの、流行歌の歌詞というものは十年一日、千編一 律、どれを見てもだいたい同じような文句が並ん でいる。広く大衆に歌われるという流行歌の性質 から「愛」とか「夢」とか「涙」とか、だいたい あるきまった...

シコ名はシコに関係なし

お相撲さんの、いわば芸名をシコ名という。四股をふむお相撲さんの名前だから四股名だというのは、どうやらアテ字のようで、自分をへりくだっていうシコ (醜)名というのが本来のようだ。このシコ名には、昔からいろいろと風変わりなのがあって、江戸時代...

実際の方角と違う土俵の東西

相撲にとって、欠くことのできないのが土俵。土俵なんていっぺん作ってしまえば、別にくさるもんじゃないから当分は使えるもの、などと考えるのはそれこそシロウト考えで、場所ごとに作りかえるのがタテマエになっている。それも、ただそこらの土をもってき...

2000年前にあった魔法使いの広告

いまから1980年ほど前のことだ。ある日、ギリシャはアテネの町の人ごみを、裸のこじきが、なにかを背負って歩いていた。背中を見ると 「ローマのすばらしい魔法使い、アナクシラオス がやって来たぞ。魔法を見たいものは広場に集ま れ」と、書いてあ...

洗たく用でなかった石けん

旧約聖書の中にも石けんのことが書かれている から、紀元前からあったわけだ。石けんを発明し たのはガリア人かゲルマン人で、脂肪と木の葉を まぜて作ったこうやくのようなものだったらし い。本格的に製造されはじめたのは八世紀の北イタリア、港町の...